未来へのハイウェイ

永遠に推し(財木琢磨さん)の話がしたい

舞台「27 -7ORDER-」

生の舞台、を考える。いや、舞台ってそもそも生なんですけど。

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「27 -7ORDER-」 | Nelke Planning / ネルケプランニング

会場や角度によっては遠くて表情までよく見えないな〜〜〜この画角からアップで抜いてほしいな〜って思うこと、あります。舞台じゃなく映画やドラマで育ってしまったので。でも舞台はその場のすべての人間や物が発する音、奥行き、温度があって、自分が見ているものがすべてになるじゃないですか。舞台の映像化した作品を見て「こんな表情してたんやな〜」と思うこともあれば、今、ここを抜くんじゃない、全体像が観たい!解釈違いじゃ〜!ってなることもあるんですよね。当然ながら舞台って映像用に作られてないので。だから劇場で観ることに意味がある、とくに今回はまた特別(前置きが長い)。

ストーリーもゲネもそこまで見ずにノーネタバレで行ったら、ロックなバンドのライブだった…!!?ドラム叩かれてギター掻き鳴らされたら、そこはAiiAシアターではなくライブハウス。重低音が響くからライブ感ハンパないし、なによりバンド音楽とロック大好きなのでスピーカーから直に浴びれて楽しかったー!!しかもちょっと90年代ぽくて。わたし90年代の邦楽ロック世代なのでめちゃくちゃ血が沸いてアガってしまった。エルレか?ミッシェルか?ブランキーか?SADSか??大人しく手拍子してる場合じゃねえ!立ち上がりそうになりました。こわ。

生き方がロックな伝説のバンド『メメント・モリ』のギタリスト「カズマ」とその息子「ユウマ」の二役を演じる真田佑馬さん。冒頭から声と表情の切り替えが上手くて、最終的に二人の境目がなくなるシーンにめちゃくちゃ感動した…引っ込む間も無くめちゃくちゃ大変だったろうな〜〜〜それに加えて生演奏に歌……演技や歌の上手さだけじゃなくて場慣れ感、主役感がすごいな……と思って検索してしまった。存じ上げなかったんですけどJr出身の方か〜…!!!推し、同年代にバケモノごろごろいますね…。

財木さん、「ユウマ」の親友役で禁止されている音楽活動やCDの回収をする検閲省の役人「ヤマト」を演じていて、もともと音楽大好き少年でユウマと育ったのに仕事と自分に厳しい大人になってしまって。コロッと明るいキャラから一気にシリアス顔に変わるところなんて最高にかっこよかったし、部下に厳しめに指示出すとこずっと観ていたかったな………惜しむらくは衣装…どうにかならなかったのか。ティザービジュアル(ポスター)めちゃくちゃかっこよかったしあの衣装でやってくれよ!!!新一年生みたいなダボ加減でサイズの合っていないスーツほどエリート感が薄れる……Gランクでしょう…いいスーツ着てるはずでは(部下のほうがスマートだった)。

逆にティザービジュアルとまったく違って、良すぎたのがメメントモリのボーカル「ショー」の定本楓馬さん。ベビーフェイスを金髪にしてバンドボーカルさせると古来よりヤバさが極まるというのを知らんのか…。推定50代になったショーがかっこよすぎて泡吹いた。 

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まさかの全員直筆サイン入りポスターが当たりました。やば。ありがとうメメントモリ

バンド演奏はとにかくワクワクしたし、音楽にあわせて踊り出すとこなんてウエストサイドストーリーを一瞬思わせるし、夢、友情、恋愛、人生……って青春の塊みたいな舞台だった。最近ずっと回数重ねて観てたんだけど今回は思うところあって1公演のみにしたら、だめだずっと夢に出そう。ラストソングが頭を回ってる。あの世界は何も変わらず救われないのかもしれないけれど、ヤマトは結局ユウマの歌で救われるのかな。それが救いになるのかは別として…(救われねーじゃねーか)。

最終公演は神戸で3月1日。昨今、いろいろあって後ろの方埋まってなかったのが本当に残念なんだけど、なんとか生で観ておきたい舞台です。DVDも出るし現地予約しましたけど…!!!